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論文

Cold neutron beam focusing by a superconducting sextupole magnet

鈴木 淳市; 奥 隆之*; 安達 智弘*; 清水 裕彦*; 蛭町 多美子*; 土橋 隆博*; 渡辺 郁男*

Journal of Applied Crystallography, 36(Part3, 1), p.795 - 799, 2003/01

中性子小角散乱法は物質のナノスケールの構造研究に広く利用されている。しかし、中性子ビーム強度の弱さのために適用分野は制限されてしまう。もし、中性子ビーム強度を強くすることができれば、薄膜や低コントラストなどの物質にも適用分野を広げることが可能になる。六極磁石は、内部に発生する磁場勾配により中性子に力を及ぼすことのできる、つまり、磁気屈折素子としての機能を備えた機器である。これまでに、われわれは、永久磁石により構成されたボーア径が9mmの六極磁石において、中性子の集光性能を確認してきた。しかし、実用性を考えた場合、このボーア径では小さすぎるという問題があった。そこで、われわれは、超伝導コイルを利用することによりこの問題を克服し、ボーア径が50mmの六極磁石を構成することができた。会議では、この超伝導六極磁石の設計概念及び集光性能について発表する。

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